【出発前:概要】

 友人から「新婚旅行はどこに行くの」と聞かれ、「ガラパゴス諸島だよ」と答えると「ああ、あのでっかいカメやイグアナとかがいるところか?」という具合にどんなところかはみんな分かるのですが、どこにあるのかとかどこの国なのかが分かった友人は1人もいませんでした。

 ガラパゴス諸島と言えばダーウィン、ダーウィンと言えば進化論、進化論と言えばガラパゴスゾウガメのロンサムジョージ、というわけで今回最大の目的は、ビンタ島最後のガラパゴスゾウガメであるジョージ君に会うことでした。妻は動物は何でも好きなようで、カメ以外にもイグアナ等に興味を示していましたから行き先でもめることはありませんでした。もう一つの目的はリクガメにまつわるグッズの収集です。

 まずはガラパゴス諸島の国と場所についてですが、国としては南米のエクアドル共和国(Republic of Ecuador)に属しています。「エクアドル」はスペイン語で「赤道」を意味しています。そして大陸から約1000kmほど西の太平洋上に位置する赤道直下の 19 の島々の総称がガラパゴス諸島です。というわけで、ガラパゴス諸島はとても遠いところにありますので、行くにはお金と時間がけっこうかかります。

 ガラパゴス諸島は赤道直下にありながら、南極から流れてくる冷たいフンボルト海流という寒流の影響で、天気によってはかなり肌寒い日もあります。必ず、ウインドブレーカーやパーカー等も持っていきましょう。

 ガラパゴスへの旅行となると扱っている旅行代理店も少なく、ルックJTB・近畿日本ツーリスト等でも扱っているようですが値段が高いため、私たちは世界ツーリスト(TEL 03-3562-3727)を選びました。

 ガラパゴスはいくつもの島からなる諸島なので、船に寝泊まりするクルーズが通常のパターンのようです。島のホテルに宿泊するプランもあるようですが、その場合は毎日目的の島まで行ったり来たりに時間がかかってしまいます。その点船ならば寝ている間やランチを取っている間に移動してくれるので、無駄な時間がありません。

 図の中にある数字は我々が辿った順番です。現地5日間のツアーではすべての島を回るというわけにはいきません。時間とお金に余裕のある方は現地8日間のツアーにすることをお勧めします。

 船のサイズやグレードによって3種類くらいの船が選べました。大部分の人がアンバサダー号で行くそうですが、とにかく安くガラパゴスに行きたいという人は、船酔いが心配ですが一番小さなコリンチャン号という船を選ぶそうです。我々の場合は新婚旅行ということもあって、一番大きく船の内装等も豪華でサービスの良いと言われているガラパゴスエクスプローラーII号という船にすることにしました。

 現金・クレジットカードの他に持っていくもので忘れてならないのは、渓流ガイド用ノンスリップ草履の(Teva)、日焼け止めローション、撮影用機材、といったところでしょうか。後はふつうの海外旅行に持っていくようなものを持っていけばいいでしょう。

 渓流ガイド用ノンスリップ草履の(Teva)は、スニーカーではぐちゃぐちゃになり、草履では足場が困難で歩けないような場所や、ウェットランディングの際に役立ちます。日焼け止めローションは赤道直下の日差しですから必需品です。

 撮影用機材として今回私が用意したのは CANON NEW EOS KISS というとっても軽い一眼レフです。これには28mm〜80mmの純正レンズを付け、36枚撮りのフィルムを20本も用意しました。デジタルカメラでは、Nikon COOLPIX900 を用意しました。デジカメではフィルムの代わりに32MBのコンパクトフラッシュメモリを1枚と、単三型ニッケル水素充電池を8本(2セット分)と充電器を用意しました。それに撮った画像の保存用として、SONY VAIO 505EX/64 を持っていきました。また、これら電化製品を使うために電圧変換器とアダプターを持っていきました。PC等の精密機械を動かすため、変圧器には電流の整流機能を持つものを用意しました。電圧器の口はふつう1つですから二股ソケットも忘れずに用意します。このデジカメの場合、32MBのメモリーには、FINEモードで640×480ドットの画像が約200枚撮れます。本当はデジタルビデオも持っていきたかったんですが、かさばるし、撮るのが大変だし、後であまり見ないし・・・ということで、今回はやむを得ず置いていくことにしました。

 我々が行く前に日本で換金した際のレートは1ドル119円でした。また現地で使用されている通貨であるスクレへはドルからしか換金できないのですが、現地ではドルが使用できるので、特に換金する必要はありません。しかし、5,000 スクレのお札にはガラパゴスゾウガメの絵が描かれているので、必ず換金した方が良いでしょう。レートは、10,000 スクレで 1.56 ドル、日本円では 186 円でした。



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