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ギリシャリクガメの分類

GAIAやPICASSOはギリシャリクガメという種類のリクガメです。「ギリシャ」の名前の由来は、甲羅の模様がギリシャモザイクと呼ばれるギリシャ織の模様に似ていることからついたと言われています。

名付け親はTBSの「動物奇想天外」などでおなじみの千石正一先生です。千石先生とは爬虫類関係の催事で直接お話しする機会があり、2次会もご一緒した後、私と同じ千葉県松戸市に住んでいるとのことなので、同じ電車で一緒に帰ったことがあります。上記のことはその際に千石先生から直接聞きました。それから、海外産のカメの和名はほとんど千石先生が付けたものだとも言っていました。

少し詳しく系統分類学的に説明すると、以下のようになります。

カメ目(Testudines)
潜頸亜目(Cryptodira)
リクガメ上科(Testudinoidea)
リクガメ科(Testudinidae)
チチュウカイリクガメ属(Testudo)
ギリシャリクガメ種(Testudo graeca)
ムーアギリシャリクガメ(Testudo graeca graeca)
 
現在、リクガメ科は研究者の認める属や種が異なるため、11〜16の属に分類され、種の数も42〜55種に分類されています。
ギリシャリクガメには7つの亜種があり、ムーアギリシャリクガメはその中で基亜種とされています。
他の亜種は以下の通りです。
 
(ムーア)ギリシャリクガメ (Testudo graeca graeca)
アナムールギリシャリクガメ (Testudo graeca anamurensis)
アルメニアギリシャリクガメ (Testudo graeca armeniaca)
イベラ(トルコ)ギリシャリクガメ (Testudo graeca ibera)
ザルドゥニ(イラン)ギリシャリクガメ (Testudo graeca zarudnyi)
テレストリス(アラブ)ギリシャリクガメ (Testudo graeca terrestris)
ニコルスキーギリシャリクガメ (Testudo graeca nikolskii)
 
ただし、これらを亜種として扱うかどうかについては学者の間で各説があり、未だ決まっていません。また、GAIAやPICASSOがムーアギリシャリクガメであるかも実際のところ分かりません。写真を見てこれは違うぞと思われた方は教えて下さい。

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